現場にGO
プロのボディーボーダーからミニトマト生産者へ
今回は、宮崎県宮崎市にてミニトマトを生産されている杉岡様に農業をはじめたきっかけと、アルミニューツユトールを導入された経緯についてお話を伺いました。
移住の決断
もともと大阪府堺市にお住まいで、印刷業の仕事をしながらプロのボディーボーダーのライセンスを取得し、仕事の傍ら大会にも参加されていました。練習は、日本海側や和歌山県まで移動して行っていたそうですが、毎回移動時間がかかることから海の近くに住みたいという想いが強くなり、約20年前に宮崎県移住を決断されたそうです。
仕事である印刷業については、その当時では珍しいのですがテレワークが可能であったため、移住後も仕事を続けながらプロのボディーボーダーとして活動されていたそうです。
農業をはじめたきっかけ
10年前の2011年、当時ペーパーレス化が進み、仕事に限界を感じていたころに、東日本大震災が発生。物資の不足などが報じられる中、もっと地に足がついた仕事をしたいという思いが強くなったのをきっかけに農業に興味を持ちはじめたそうです。不測の事態におちいった際に、食料を確保できるという点では印刷業の仕事より直接家族を守れる可能性が高くなると考え、農業をはじめたそうです。
現在は、杉岡様の妹様も移住し、一緒にミニトマト生産を行い、ご両親も10年前に宮崎県に移住されているそうです。
サーフィン×農業=「サーファーマー」
宮崎県では朝、波に乗って農作業をする方や、反対に朝、農作業をしたあと、夕方から波に乗るという生活をされている方々を「サーファーマー」と呼ぶそうです。
杉岡様のように、波を求めて宮崎県に移住する方は多く、サーフィンやボディーボードを中心としたライフスタイルを考えている方は多数いるそうです。宮崎県は農業が盛んで、季節ごとにさまざまな作物が育つため、各地で収穫などの仕事が点在しており、サーフィンやボディーボードをしている方たちにとっても働きやすい環境が整っているそうです。
国の補助金を利用してアルミニューツユトールを導入
補助金を利用したきっかけは?
杉岡様:「農協の担当者から補助金を教えてもらいました。以前から導入したかった静電ノズルとアルミニューツユトールを申請しました。」アルミニューツユトールを導入した理由は?
杉岡様:「ボタ落ちが防げ、それにかかっていた労力を省力化させることが目的です。補助金の申請理由にもそのように書きました。」先日、申請が採択され、5連棟のハウスのタニ部及び側面の肩上部にアルミニューツユトールを取り付けられています。
新規就農者として
杉岡様:「ハウスを建てるために土地を貸してくださっている方、ハウスを無償で譲ってくれた串間のピーマン生産者の女性の方、農業の勉強を一から教えてくださった方々など、とにかくさまざまな人に恵まれて今があるので、そのことに感謝しつつ、楽しくミニトマト栽培がを続けていけたらいいですね。」
今回お伺いせてていただき、まず思ったことはハウス内が非常にきれいに整理整頓されていて心地の良い気持ちになるハウスでした。新規就農者としてさまざまな苦労もされているのかお聞きした際も、「苦労したことは一冊の本に書けるくらいたくさんあったけど、それ以上に、さまざまな人に助けられているから、感謝しかないで」と笑顔で明るくご出身である関西弁で話されていたのが印象的でした。
帰りにいただいたミニトマトは、パリッとはじける食感で、非常に味の濃いミニトマトでした。杉岡様の人情味にあふれた思いの詰まったミニトマトでおいしかったです。
この度は取材にご協力いただきありがとうございました。
現場情報
従業員数:2名
地 域 :宮崎県宮崎市
就農年数:2年
ハウス仕様
総面積(坪):440坪
奥 行 き:48.5m
連棟(棟数):5連棟×1棟
骨 材 :φ48.6
被 覆 材:PO 0.1㎜
ハウスの形:AP改良型
現場で使用している製品
カテゴリー
都道府県別