現場にGO

観葉植物界のトレンドメーカー 〜ヒロシェードで高温を乗り切る〜


観葉植物界では生産地として名高い愛知県渥美半島ここで70年もの歴史を紡ぐ荒木植物園様。3代目になる荒木様にお話を伺いました。

業界に次の流行を供給し続けるトレンドメーカー

荒木植物園で栽培されている品種は実に150種以上!
同社のハウスの中はさながら亜熱帯のジャングルのように様々な品種がひしめき合っています


 

荒木はその先見の明で、過去には食虫植物やサトイモ系植物など、今では店頭に並んでいるのが当たり前になった品種を流行らせた仕掛人でもあります。

 
観葉植物ブームの盛衰を乗り越えて

 
2001年に先代から事業を継がれた荒木は3代目。老舗として順風満帆にも見えますが、決して良い時ばかりでは無かったと言います。
 
 
『世の中のバブル経済が弾けた後も何とかブームを保っていましたが、事業を継いだ頃にはそれも去ってしまった。その後、2021年から2年間、巣ごもり需要で一時盛り返しましたが、業界は依然として厳しい環境』と語ります。


 
それを乗り切ってきたのは『流行は自ら作るもの』という荒木のマインド。あまり大量生産されていない植物を海外で発掘し、輸入から市場投入するまで2~3年。誰よりも早く着手し続けるのが荒木植物園のアイデンティティーとなっています。


 

 
品種選びは『ハウス設計に合うか否か』



品種選びの基準は自社のハウス環境で育てられるか否か。流行り廃れのサイクルが早く150種類もの品種がひしめくハウスを個々に合わせて設計を変えるのは現実的ではありません。


 

しかし、昨今の気候変動による温暖化は顕著で「夏場が長くなっている」とは荒木の談。パッドアンドファンやエアコンなど従来の冷房技術に加え強日射を遮るヒロシェードを自社のハウスに導入いただきました。


 

追加するカーテンにヒロシェードを選んだ理由は、シンプルな構造と低コストなところを評価頂いたそう。


 


遮光ネットの遮光率は70%、制御は朝9時から夕方3時までとタイマー盤を使って開閉を行われていました。
亜熱帯地域のイメージから暑さに強いという誤解がありますが、密林の陰に生息することが多い彼らにとって、遮光は本来の環境に近いのだそうです。

 

業界の未来に向けて 課題に向き合う
 
 

農業界は今、人手不足と資材高に悩まされていますが、ハウスをいかに効率よく回すか、それに対する適切な設備投資と『人材のストラテジー(戦略)』という労働力のマネージメントが大事だと語ります。


 

常に世界と繋がっている同社は、国際的な社会貢献にも寄与されており、荒木植物園のラベルで出荷されると、1枚に付き1円、UNICEF(ユニセフ・国連児童基金)寄付しているそうです。


 

担当からひと言
今回取材させていただいた荒木植物園様は、2~3年程前から簡易的で安価かつトラブルが少ない内張り遮光システムを探されており、ヒロシェードの発売を機に導入をしていただきました。外部遮光のみでは昨今の強日射には耐えられない中、ヒロシェードは遮光をスムーズに巻き取ることが可能なため、日射調整に役立てられています。
これからも流行の発信源として荒木様のご活躍を期待しております。

現場情報

施主名 :荒木様
農園名 :荒木植物園
地域  :愛知県田原市
従業員数:ご家族+2名
就農年数:24年

ハウスデータ

間口    :7.2m
総面積 (坪):109坪
棟数    :1棟
骨材    :H型鋼
被覆材   :ガラスとエフクリーンの複層
ハウスの形 :屋根型鉄骨

現場で使用している製品

ヒロシェード® ヒロシェード®

電動カンキット®駆動機 電動カンキット®駆動機

電動カンキット®Nトランス盤2台用 電動カンキット®Nトランス盤2台用

電動カンキット®タイマー盤 電動カンキット®タイマー盤

ピットハル® ピットハル®

カチックス® カチックス®

豊橋から海を臨む、みどりのデザイナー ナチュラリーアーツ様


今回は、愛知県豊橋市の観葉植物を栽培しているナチュラリーアーツ代表 片桐様にお話しを伺いました。

観葉植物の生産

ハウスで観葉植物の生産は珍しいですが、きっかけは?
片桐様:「もともとはインテリアデザイナーの仕事(社名のロゴデザインも自作)をしていましたが、農業は13年前に新規就農ではじめました。以前は胡蝶蘭の生産に携わっていましたが、電気代が400万/月と多大なランニングコストが掛かるのが負担でした。観葉植物のいいところは、暖房費が1シーズンで100万程度とおさえられることや、花と違ってアレンジ次第で出荷時期を調整できることが、生産側からすると融通が利いて魅力でした。」

観葉植物の種類

栽培している品種は全部で10種類。苗は海外からで、原産国はタイやスリランカ、インド、最近では中国やアメリカなど各国から輸入されているそうです。

出荷や輸入について

出荷先について伺いました。
片桐様:「観葉植物の市場があり、そこへ出荷しています。ネット販売やほかの業者からの問い合わせもありますが、輸送には観葉植物特有のリスクがあるため補償がきく市場にしています。」

輸送リスクとは?
片桐様:「温度管理が難しく、輸送期間が長引くとしおれてしまうことがあります。過去には苗の輸入に時間が掛かり、開けてみたら全部しおれていたこともありました。」

最近の観葉植物の市場変化はありますか?
片桐様:「最近はビルや公共施設などの緑化事業による需要が増えています。」

電動カンキットの導入理由

導入理由を伺いました。
片桐様:「観葉植物は熱帯のイメージが強く高温に強いと思われがちですが、実際は密林に生息しており直射日光に弱く、温度が高すぎるとしおれてしまいます。」

片桐様:「時期によって換気、内張遮光カーテンをこまめに開閉する必要がありましたが電動カンキットを導入してからは、圃場を離れることができるようになりました。」

今後の展開について

今後の展開について伺いました。
片桐様:「ハウスの新設を考えています。海が近くサーフィンが趣味ということもあり、海沿いに自宅を構え、ハウスとカフェを併設して、バイヤーやユーザーに観葉植物を見てもらうという事業ができればと思っています。」

営業担当からひと言

風が強いこちらの地区では、めずらしいパイプハウスでφ31.8を使用した強固なタイプでした。
鉄骨丸屋根ハウスに比べて低コストということもあり、今後のこのタイプのハウスがこちらの地区で増えると考えられます。

現場情報

施主名 :片桐様
農園名 :ナチュラリーアーツ
地 域 :愛知県豊橋市
設 立 :2007年
就農年数:13年

ハウス仕様

間  口 :6m
総面積(㎡):3,300㎡
奥 行 き:48m
連棟(棟数):4連棟(屋根型 3連棟あり)
骨  材 :φ31,8
被 覆 材:農POフィルム

現場で使用している製品

ヒロシェード® ヒロシェード®

電動カンキット®駆動機 電動カンキット®駆動機

電動カンキット®Nトランス盤2台用 電動カンキット®Nトランス盤2台用

電動カンキット®タイマー盤 電動カンキット®タイマー盤

ピットハル® ピットハル®

カチックス® カチックス®

電動カンキット®駆動機 電動カンキット®駆動機

電動カンキット®トランス盤Ⅱ2台用 電動カンキット®トランス盤Ⅱ2台用

レインペット® レインペット®

テイペット®ドアEX テイペット®ドアEX